料理人「吉武広樹」に学ぶこと(情熱大陸)

吉武広樹、35歳。パリで「Sola(ソラ)」という店を出し、ミシュラン1つ星を獲得。ファーストクラスやビジネスクラスの機内食の監修もしている。若くして、成功者だ。

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そんな吉武氏は自分を戒めるように語る。

「正直自分よりうまい料理を作る人はいっぱいいると思うんです。」

決して成功に安住しているわけではない。

その証拠に、U-35の料理コンテストに参加した。もう名声も地位も獲得している吉武氏にとっては、挑戦する必要のないコンテストだ。勝つのは当然、負ければ名声に傷がつくだけ。それでも

「いろんな仕事のオファーとか、やっぱり勝たなきゃダメなので。」

勝負し続けることが未来の仕事につながるというビジョンがある。

田崎真也など名だたる審査員の前で放ったセリフ。

「ニューヨークであったり、日本であったり、そういう場所でもっと自分を表現していきたいと思っています」

自分らしさを追求する情熱が伝わってくるようだった。

彼の厨房には、フレンチだけでなく、イタリアンや、和食の料理人までいる。和食の料理人をを雇い入れる理由は?と聞かれ
「自分の知らない知識をいっぱい持ってるんで」

ダイバーシティが叫ばれる時代、自分にないものを積極的に吸収する姿勢は尊敬に価する。

料理を作るだけでなく、集客にも力を入れている。PR会社と連携し、世界各国に向けて周到なプロモーションを展開。

フェイスブックもマメに更新する。地道な活動が、世界から客を呼び寄せる。

吉武氏は、

「パリに1つ星という店があるだけで、情報を発信できるし、そこからわっと広がる」と語った。

今自分に何もないと嘆くよりも、何か核となる自分なりの「プロダクト」を作ることが大事なのだと教えてくれる。ブログでも、本でも、特許でも、何でもいい。他人にわかりやすく形に残るものを1つつくる。そこから様々なムーブメントが巻き起こっていくのだ。

1980年、佐賀県伊万里市生まれ。やんちゃ坊主。奥さんのルックスは・・沈黙。中村獅童似のイケメン吉武氏にしては意外だった。

世界40カ国を放浪して、多彩な食文化に触れた。そして今、世界各国の厨房で料理を振る舞うイベントを行っていた。

期間限定のイベント。慣れない厨房。トラブルは次から次へと起こる。注文したカブよりもかなり小さいカブが届いた。三流の料理人なら慌てて怒鳴り散らすところだが、吉武氏は冷静だった。小さいカブを使えるレシピを即興で考え、対応した。

「みんなの経験のためにやってるんで。自分の経験でもあるんですけど。こういうことも乗り越えていかなきゃ、先に進めないんで。」

肝が座っている。覚悟を決めている。臨機応変さがなければ、これからの時代生きていけないのだ。

それでも仕事が遅いスタッフには

「お前らしっかりやれよコラ!チェックしながらやれよ!」

と、怒るときは怒る。でもヒステリックじゃない。ちょっと芝居がかっていて、なんか安心して聞いていられる怒声。でもしっかり伝わる。うまい。

厨房のピークがひと段落したら、

「日曜にうまい酒飲もうぜ」

なんて粋な言葉でスタッフを励ます。切り替えが早い。ポジティブ。素晴らしいムードメーカーだ。

自分より若い吉武氏。何歩も先を歩いている尊敬すべき若者だ。

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