竹中平蔵・猪瀬直樹氏の独壇場だった「シルバーデモクラシーとの戦い方を探る」

若者 vs 老人のような対立軸を期待していたが、若者が老人に一方的に言いくるめられて諭されるという情けない展開になった。
テーマ:シルバーデモクラシーとの戦い方を探る
日時 :2015年7月4日(土) 19:00開始
会場 :東京タワーメディアセンター内 スターライズタワー 5F スタジオジュピター

登壇者

猪瀬 直樹(@inosenaoki)1946年生まれ。『ミカドの肖像』で第18回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。『日本国の研究』で96年度文藝春秋読者賞受賞。以降、特殊法人等の廃止・民営化に取り組み、2002年6月末、小泉首相より道路関係四公団民営化推進委員会委員に任命される。06年10月、東京工業大学特任教授、07年6月、東京都副知事に任命される。2012年12月~2013年12月まで東京都知事を務める。

竹中 平蔵(@HeizoTakenaka)

1951年生まれ。ハーバード大学客員准教授、慶應義塾大学総合政策学部教授などを経て、2001年小泉内閣で経済財政政策担当大臣を皮切りに、金融担当大臣、郵政民営化担当大臣兼務、総務大臣を歴任。2006年よりアカデミーヒルズ理事長、慶應義塾大学教授・グローバルセキュリティ研究所所長。2010年より慶應義塾大学総合政策学部教授を兼任。博士(経済学)。

宇佐美 典也(@zettonu)

1981年生まれ。東京大学卒業後、経済産業省に入省するも30歳にして中二病を発症し、2012年に退職・独立することを決意。その後一週間を1000円で暮らすまで落ちぶれるが、ゴキブリを師匠として地獄の底から這いあがり、現在(株)Absolute Global Assets取締役としてメガソーラーの開発、省エネ商材の販売などを手掛ける傍ら、官僚時代の知見を活かして政治メディアのライター・コメンテーター、政策コンサルタントとしても活躍中。

おときた 駿(@otokita)

1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、現在東京都議会議員一期目。都議会会派「かがやけTokyo」では政調会長を務める。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、地方議員トップブロガーとして活動中。 個人ブログ・公式HPのアクセス数は、単独で自民党公式HPを超える。

若者の政治参加について

おときた「投票に行くのは無駄ではない。若者は興味がない。タウンミーティングやっても老人ばかり」

若者向けの政策はないのか。

竹中

「政策を作る方は、若者向け、高齢者向け、という区切りがない。

投票にたくさん来るのが高齢者だから、高齢者向けの政策メニューが充実してくる」

「民主主義で一番大事なのは選挙だ。自分たちのためにならないから選挙に行かないという若者の行為を許してはいけない」

「消費増税は、老人に使われた。それを若者は考えなかったのではないか」

「マクロ経済スライドをやった。」

猪瀬

「今日本で、何が一番ダメだと思っているのか」

おときた

「若者が怒って立ち上がらない、不満の声が上がらないのがおかしい」

猪瀬

「不満がないのは、欲がないから」

「ビジョンがあれば、考えられる。若者は自分たちでビジョンを考えていない」

おときた

「経済成長を経験していない。だからモチベーションわかない」

猪瀬

「ギリシャは夫婦で年金50万もらっていて、若者の失業率は50%。極端な世界」

「江戸時代。100年の経済成長と、150年以上の経済停滞、ゼロ成長」

「江戸時代は、浮世絵等の文化が熟した。明治維新になったのは外圧。黒船がきたから」

「軍事力の格差を見せつけられ、その中で若者が奮起した。外圧で変わった、というのはある」

宇佐美

「江戸時代の若者は、どんな気持ちだったのか」

猪瀬

「若者はピンと来ていない。ディズニーランドでやってきた。生存競争で生き残れるかどうか考えていない」

「江戸もディズニーランド。士農工商なんてほとんどない。生存の危機がない時期がある」

竹中

「若い時、川をのぼれ(歴史を学ぶ)、海を渡れ(外をみる)、と言われた」

「今の日本の若い人たちは、歴史の流れをみると、これからはもっと大変。だからもっとがんばるべき」

「世界がすごい動いている中で日本は動いている」

「相当勉強しないといけないし、働き方も変えていかないといけない。とすると選挙に行くしかない」

宇佐美

「若者は頑張っている。自分の東大の同期は、日本以外の世界でやる、という方向にいく」

竹中

「全体として、留学者は減る一方。そこそこ日本に満足。」

「また、日本は世界でみたら高学歴ではない。Ph.Dもっている人そんなにいない」

宇佐美

「アメリカに追いつけ追い越せという気持ちがわかない、ベンチマークがない」

猪瀬

「歴史を整理したほうがいい。」

「日清戦争、日露戦争で、生存に向かって一体となった。その後、次の目標が見えない。」

「その後、アメリカの脅威。徹底的に負けた。その後、高度経済成長で坂の上の雲を目指した。」

「個人と全体の夢がひとつになっている時代が、幸福なとき」

「目標がないから目標を作る、という意味で2020オリンピックを招致した。」

「日本スポーツ振興センターは特殊法人。みんな何やってるのか」

「情報共有で一体化して招致に勝った。」

「国立競技場の問題は、バラバラになっておかしくなった。」

「情報共有すれば勝てる。でもなかなかそうはならないから負けるのが日本。」

「12省庁は、12共産党、連邦制があるようなもの。統制するものがない。 」

「総理大臣は権力あるように見えるけど、権力がない。」

竹中

「明治維新のときは日本は熱狂に包まれていた」

「戦後は、もっと豊かになりたいという統一意思があった。」

「前の東京オリンピックは、戦争に負けてから20年経っていない。」

「こんなに立派になった日本を見て欲しい、と日本国民が思っていた。」

「私自身は、どうすれば日本は豊かになれるんだろう、という素朴な気持ちが原点」

「日本は所得で見れば、OECDの20番目。そんな経済大国ではない。」

「でも、日本は大好き。ホッとする。首都圏に3500万人。それでも住みやすい。」

「GDPは高くないけど、インフラ等の目に見えない資本をもっている(ソシオ・キャピタル)。それが自信になっている。」

「イノベーションは非連続な変化。その競争の中に置かれている。」

「イノベーションを起こせれば、豊かになる。」

「覚えるということは、考えないことを意味する。そういう偏差値教育が日本の弱点になっている。」

司会

「政治をあきらめて、起業する」

猪瀬

「個人はちっぽけなもの、日本の文化など、伝統のもつ力を汲み取るのが大事。」

「電車は正確、財布落としても返ってくる安全性。」

宇佐美

「日本の企業文化は、シリコンバレーの影響を多く受けている。」・・・?

竹中

「日本型、アメリカ型と分けるのは大きな間違いを生む。」

「新幹線の遅延のなさに対し、満員電車や、羽田空港からのアクセスなど、不便な点も多々ある。」

「システムとしては決しておもてなしの心があるようには見えない。」

「システムそのものがひどいから直していこう、というのが当たり前の発想」

「ただしそのとき、先人の考えはしっかりと理解すべき。」

「孫さんは、政策を変える努力を働きかけている。」

「社会の中で生きるから人間は強いが、裏返せば社会の中でしか生きれない」

若者世代の働き方

働くモチベーションは非常に低い。

おときた

「ストイックな生き方ができない。若者間での対立構造。」

自分が働くと、社会が豊かになると思っている人 30人/150人

猪瀬

「自分たちが若いころ、いろんな議論をしていた。」

竹中

「仕事が楽しければ人生は極楽だ、仕事がつまらなければ人生は地獄だ」

「仕事は社会との接点、社会に貢献していると実感しなければならない」

「自分は何がしたいかを明確にしなければならない」

「自分が好きなことをやっているから幸せ(フォーチュン誌トップ経営者)」

「製造業は、年功序列・終身雇用が向いている」

「マクドナルドは、それが向いていない」

「多様な働き方が選択できないと、幸せにならない」

「クビにならないという安定性はあるが、他に行くところがないという不自由さがある」

「働き方を自由化すると、労働組合や大手マスコミは解雇の強制だと騒ぎ立てる」

「今の日本は労使対立ではなく、労労対立」

「1970年代の判例、4つの解雇条件が、どう考えても実現できない条件。」

「世界で最も守られたのが日本の正社員」

「正社員も正規も非正規も、同一労働条件にすることについて、既得権を持つ人が反対している」

猪瀬

「日本は社会主義だから、民間も公務員も変わらない部分がある」

「卒業後に出版社とか行こうとしても簡単にはなれない」

竹中

「少子化の問題と、雇用の問題は、共通点がある」

「日本の雇用は、なかなか辞めさせられない。だから、なかなか雇わない」

「日本はなかなか離婚ができないから、結婚しない」

「雇用を増やすなら、辞めやすくする、という考え方もある」

猪瀬

「お金がないから結婚しない、はおかしい。僕はお金がなかったから結婚した」

竹中

「正規雇用と非正規雇用をなくす改革が必要」

「日本の正規雇用は、1970年代の判例に縛られている」

「ホワイトカラーエグゼンプションへの抵抗が 強い」

「知的産業は成果ではかる、工場は時間ではかる」

「ホワイトカラーも時間ではかるからおかしいことになる」

猪瀬

「社会主義国家である日本では、フリーランスは生きにくい」

「ただ、昔に比べれば雇用の流動性は高くなっている

「すぐにうまくいくわけがない。10年くらいやらないと開花しない。積み重ねていくことで実現」

「これからの日本がどうなっていくかという大きな方向性を自分なりにもって生きていくことが重要」

質疑応答

おときた

「内閣総理大臣になりたい」

竹中

「内閣総理大臣になるのは手段。なってから何をやりたいか」

おときた

「自由な選択ができる社会をつくる。」

猪瀬

「国際社会におけるプレゼンスはどうするのか」

おときた

「日本のようになりたいと、世界から目標になる国を目指す」

竹中

「2020年という期限で、締め切り効果が生まれる」

猪瀬

「2020年、日本はオリンピック。5年後、自分は何をしているか。5年前、何をしていたか。それが体感的な歴史感覚」

「2020年が設定されたので、全体と個人の時間感覚を意識してみると良い」

「昨日、今日、明日だけではダメ。」

「自由と伝統は共存する概念。

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